レビュー
【前置き】
こんにちは、kakerucmdです。
今回はLIAN LIのHydroShift II LCD-C 360CLをレビューします。
前に書いた記事でも触れてますが、まだまだ言いたいことがあるので個別で。
【購入した経緯】
ThermalrightのPhantom Spirit 120 SE ARGBを使ってましたが、使ってて満足できなかったんですよね。
CPUは別に全然冷えてたし、普通に静かだし、実用上の問題は全くなかった。
じゃあなんでだよって話なんですが、こちらの当時の写真をご覧ください。

はい。この手のサイズのピラーレスでこの空冷を使うと野暮ったくて残念な見た目になってしまいます。
個人の好みとはいえ、Phantom Spiritはかなり無骨な見た目です。
UNI FAN SL-INFINITYで囲われていると、この中では浮いていると感じるのではないでしょうか。
冷却性能は非常に優秀な空冷クーラーですが、流石に状況が悪いですね。

じゃあHydroShift IIを定価で買ったのか?というとそうではありません。
パソコン工房で12,980円だったので買いました。本当はこんなお高いの買うつもりなかったんですけどね...
セールを知った瞬間「絶対に今買わなかったら後悔するやつだ」と思い、爆速で買いました。
ちなみに液晶が四角く、サイズも大きいLCD-Sという別モデルもあるんですが、そちらもセール対象だったようです。
正直こっちの方が気になってたんですが、私が見た時にはもうありませんでした。ちょっと残念。
【製品バリエーション】
UNI FAN CL Wirelessが付属するモデル、HydroShift II LCD-C 360CL
UNI FAN TL Wirelessが付属する最上位モデル、HydroShift II LCD-C 360TL
ファンが付属せず、自分の好きな120mmファンを3つ別で取り付けるモデル、HydroShift II LCD-C 360N
の3種類があります。私が購入したのは"HydroShift II LCD-C 360CL"です。
【外箱】

特に箔押しとかあるわけでもなく、普通です。
ただ箱の質は良さげ。開封時に高級品開けてるって感じる箱質ではありました。
中身は当時の画像が残ってないんですが、ハイエンドだなぁって感じですね。
intel用とAMD用のブラケットが入ってる箱が分けられてたり、ガチです。
【外観】

HydroShift II最大の特徴は名前の通り水冷チューブのShift仕様です。
普通の簡易水冷ってチューブを前に回したらメモリを遮り、後ろに回したら一部のケースでリアファンと干渉する。まぁまぁめんどくさいですよね。
個人的には前に回す方が好きです。後ろに回すとなんかすごく違和感を感じる。

定価3万円を超える高級水冷なら大抵がやってますが、ポンプヘッドから出るケーブルはすべてラジエーター側から出ていて、ポンプヘッド周りがかなりすっきりします。
この出たケーブルはプラスチックのカバーで隠されます。

2.1インチ 480x480の丸形液晶で、その周りはLEDが囲っています。
このLEDは明るさをL-Connectで設定可能な最低輝度(25%)まで下げてもLEDの粒が見えません。いかにも高級品を感じますね。
(画像はLED輝度25%)

加えて、ポンプヘッド周りのブラケットとネジを隠すためのカバー。
これを取り付けることでポンプヘッド周りが非常にすっきり。
形は違いますが、MSIのP13も真似してましたね。

HydroShift II LCD-C 360"CL"の名前の通り、UNI FAN CL Wirelessが取り付けられています。
側面の重厚感は中々良いですし、中央のアルミニウムロゴが高級感を出します。
動きのあるライティングをするとあまり滑らかでないので、LED数は控えめっぽいですね。
単品販売で1つ3,000円くらいなので納得です。
【制御】
基本的にL-Connect 3を使用します。
このソフトは悪名高いですね。使いたくない方もいるでしょう。
ですがそんなあなたに、このHydroShift IIにはオフラインモードというものが存在します。
USB接続すら不要です。
液晶外側のリング、実は回転します。
(本当は動画撮りたかったんですが、片手でスマホをブレずに持ちながら回転は難しすぎたので断念)
リングを時計回りに回すと液晶のインフォグラフが切り替わり、反時計回りに回すとライティングの変更が可能です。
ソフトウェアを使用しない都合上PCハードウェアの温度情報を送れないため、インフォグラフに表示されるのは冷却液の温度とポンプ速度のみですが、
見た目に関して言うならかなりの物でしょう。
あとリングのクリック感が最高です。
何これ?
意味もなく回したくなるタイプのやべぇやつです。
ただ重要な注意点として、この水冷は簡易水冷側がファンもまとめて管理してます。
コネクタがCPU_FANとCPU_OPTしか存在しません。
私の知る限り、少なくとも360CLモデルはL-Connect上でしかファンとポンプの速度を個別制御できないんです。
360Nモデルなら別でファンを買って取り付けますし、その場合水冷側はポンプのみを制御することになるのでソフト無しでも制御できると思いますが...断定できませんね。
LIAN LIのこういう細かいところは本当に玄人向けだと感じます。詳しく知ってる方いたら教えてください。
普通にL-Connect 3を使用した制御方法もあります。私はL-Wireless Controllerを持っていないのでUSBモードを使ってます。
使い方は調べれば簡単に出てくるので割愛しますが、テーマの量がかなり多くて一つ一つが良質。

前作の初代HydroShiftはインフォグラフがダサかったみたいですが、IIはかなり良いと思います。
もちろん好きな画像やGIF、mp4を表示することもできますし、なぜかWindowsのセカンダリスクリーンにすることもできます。
2.1インチの丸型液晶でセカンダリスクリーンとか誰が使うんですかね?
【冷却性能】
使ってるCPUがCOで低電圧化したRyzen 7 7700なので、冷却性能については特に何も言えませんが...
当然サーマルスロットリングが起こることもなく、普通に冷えてます。
一切参考になりませんね。この項目いらない気がしますが、普通に冷えて普通に使えてることは伝えなきゃ水冷クーラーのレビューとして終わってる気がしたので。
【動作音】
搭載ファンのUNI FAN CL Wirelessはかなり優秀だと思います。
少なくとも私の個体は唸り音が全然聴こえませんし、耳が聴いて不快になるような風切り音が少ないです。
私は1400rpmで実用できてます。
あとベアリングの質がいいのか、電源を落とした後の回転の余韻もかなり長い。
ただ、気になるのがポンプ。私の環境では最大の2450rpmまで回すと共振のような音が。
これが高周波でかなり気になります。ヘッドホン貫通してきます。
たまったもんじゃないので、1800rpmまで下げて実用してます。
ただこれ、共振が発生する時としない時があるんですよね。
このレビューを書いてる時も2450rpmまで上げてみましたが、共振してません。
LIAN LIの公式サポートによるとチューブストレートナーブラケットが振動でケースに接触してるだけらしいですが、私は外してから取り付けたのでこれではないでしょう。
よく分からない...
【取り付け】
個人的にめっちゃ嫌いです。
ラジエーターは普通にネジ固定するだけですが、問題はポンプヘッドです。
まず普通にブラケットを取り付けます。intelならバックプレートも。
ここまでは普通ですね。
次に、ポンプヘッドをブラケットに横からスライドさせます。
ポンプヘッドを"ブラケットに横からスライド"させる。
これが終わってます。
確かにこれ、一度正しくスライドさせることができればスライドだけで仮止めできて、その後のネジ回しが非常に快適です。
スライド機構自体に問題はないんですよ。
しかしHydroShiftが活きるケース上部のクリアランスが狭いケースで使うとなると
必然的に水冷チューブを上に押し上げながら位置合わせをしなければいけない。
そこで誤ってスライド開始前の段階でCPU接地面がグリスへ触れてしまう事故が起きやすいんです。
粘性が高めなグリスは糸を引くように伸び、CPUソケット周辺やマザーボード上へ付着。
グリスなんてほとんどが絶縁性なので壊れはしませんが、気分悪くなります。
ここだけは明確に嫌いですね。
二度と再取り付けしたくないので画像はありません。
【実際に使ってみて】
購入してから数か月使ってますが、見た目の満足度はかなり高いです。

やはりこの異常にポンプヘッド周りがスッキリしたデザインは素晴らしい。

液晶はいじりたくなった時適当にいじってます。すぐ飽きると思いましたが、意外と飽きませんでした。
ライティングに関しては単色とかゆっくり変化系じゃないと気が散るので単色で放置。
私の環境ではL-Connect 3も特に不具合なく使えてますし、12,980円で購入できたことを考えると文句は言えませんし後悔もありませんね。
定価で買っていても取り付け時とポンプの謎の共振くらいしか言うことありません。
本体の高級感、大量の付加価値、種類多めの良質なインフォグラフ。
全体的に完成度は高いですし、定価でも競争力はあると思います。
まとめ
万人向けとは言い難い部分も存在しますが、LIAN LIの見た目に対する徹底的なこだわりを感じれる製品です。
冷却性能だけを求めるなら他にも選択肢はありますが、制御ソフトアレルギーがなくて見た目を求めるならおすすめです。所有欲はかなり満たされます。
- 全体的な高級感が高い
- 水冷チューブのShift仕様によるセミチューブレス
- ポンプヘッド周りが非常にスッキリ
- 2.1インチ液晶の周りのLEDは明るさを落としても粒が見えない
- 良質なインフォグラフが豊富
- UNI FAN CL Wirelessが優秀
- オフラインモードに対応
- 自分が好きな120mmファンを使用できるファンレスモデルも存在
- ポンプが共振することがある
- スライド式マウントは好みが分かれそう
- オフラインモードがあるものの、L-Connect 3前提の部分が多い
- CL/TLモデルの場合、オフラインモードではファンとポンプの個別制御ができない可能性がある
評価
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商品情報
- メーカー
- LIAN LI
- 製品名
- HydroShift II LCD-C 360CL
- 購入価格
- ¥12,980
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