【レトロPC】X68000をエミュレータで復活させ、ZUIKIの復刻版が出るのを全裸待機する

2026年7月13日 (更新: 2026年7月13日)
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こんにちは。今回は1980~90年代にかけてSHARPが販売していたパーソナルワークステーション、X68000をエミュレータで復活させるという企画です。

いま読んだら中二病全開な公式のキャッチコピー。だがそこに痺れた憧れた
いま読んだら中二病全開な公式のキャッチコピー。だがそこに痺れた憧れた

若い子はあまり知らないかもしれないけど、X68000はワイが学生だった頃に一世を風靡したホビー用のパソコンです。昔は国内のメーカーもパソコンを販売してていろいろな選択肢があったんだなー。当時の国内トップシェアはNECのPC-9801シリーズで、98の意味はシェア98%って言われるくらい天下を取っていました。でもワイの周りはX68000持ってるアバンギャルドな奴らばっかり。当時はゲーセンのゲームがハードウェア的には最先端でしたが、ゲーセンと遜色ない移植が動くわ、静止画だけじゃなくて短いアニメも動くわ、音楽も外付けの音源(MIDI音源といふ)を駆使した再生環境が凄いわ、凄く羨ましかったものです。当時ネットの凄い人が作ったデータはパソコン通信なんてもので共有されていまして、自分のパソコンに自宅の電話線を繋いで、所定の電話番号(個人運営だと自宅の場合もあって同時接続数1とか)にダイヤルしてダウンロードしていたんだなー。

それで、X68000はワイもバイトして2台くらい買いました。最新のモデルは買えなかったのでもちろんソフマップで中古。1台目は、当時マザボの水晶を交換して(ハンダ付け必要)動作クロックを向上させるというのが流行ってて、ワイも流行に乗って魔改造したらほどなく破壊。なんか、ぴーって断末魔が聞こえた後、2度と起動しなくなったよ(号泣)

2代目は新古だったかな、状態良くて気に入って使っていたんだけど、どこかのタイミングで下取りで手放してしまったと思う。今考えると勿体ないことをした。

ZUIKIがX68000の復活プロジェクトを進めている

そんな中、昔のゲーム機をなんとかミニという形で復刻しているZUIKIさんが、X68000をミニ版で復刻するプロジェクトをクラウドファンディングで実施するという話を聞き、もちろん支援しました。これですね。

www.zuiki.co.jp
リンクカード
www.zuiki.co.jp

支援したのは、X68000 XVIの復刻版です。XVIというのはX68000のハードとソフトが一番盛り上がっていた時期に登場した機種で、ワイももちろんほしかったけど当時35万くらいしたかな、とても買えなかった。

でも今回6万8000円とかですよ。ワイのあこがれの機種が復刻して新品でこの値段で買えるなんてまじ激安!ちなみにアルミ削り出しの68まんえんという富豪専用モデルもあるがそれはさすがに手が出ましぇん。

しかし!X68000というのはこだわりのマニアが大量にいる機種です。クラウドファンディングの掲示板とか見ていると要望はまじで細かい。ZUIKIさんはマニアからのこだわりの注文に悶絶していることでしょう。加えて昨今のメモリ、ストレージの高騰などによって調達も大変なことになり、なかなか完成していないんですよね。本当にお疲れ様です。

ワイのこんな記事もガチ勢の目に触れたら嵐のような訂正コメントで炎上するかもしれません。お手柔らかにお願いします。

ということで、夏休みにはゲットできるんじゃないかと期待していましたがまだまだ時間かかりそうなので、今回はエミュレーターでその環境を再現して、復刻版の降臨を全裸待機するという企画です。ここまでで1500文字超えた前置き長すぎ!

X68000のエミュレータXM6 typeGをセットアップする

必要なソフトウェアのダウンロード

X68000のエミュレータで著名なものは、「XM6 typeG」だと思います。下のリンクから、本体とユーティリティをダウンロードしましょう。

http://retropc.net/pi/xm6/index.html

http://retropc.net/pi/xm6/index.html#download

さまざまな方々の努力により、起動に必要なBIOSも、OSであるHuman68Kも無償で公開されています。下のリンクからダウンロードします。BIOSはX68BIOSE.LZH(EXPERT用)、OSはHUMN302I.LZH(イメージ版)をダウンロードします。

http://retropc.net/x68000/software/sharp/x68bios/

http://retropc.net/x68000/software/sharp/human302/

圧縮されたファイルは日本で過去に主流だったLZH方式です。素のWindowsでは解凍できないので、7-zipなどをインストールしましょう。

XM6 typeGに同梱されているpdfを参照して設定を進める

pdfの説明が完璧すぎてワイが何か口をはさむ余地がないが。。。

ダウンロードしたファイルを同じフォルダ(ワイの場合は、C:\Emulator\XM6 にしました)に配置した後、

XM6Util.exeを起動してCGROM.TMPとSCSIINROM.DATを作成

XM6 typeGを起動する

警告メッセージが出ますが、「今後、このメッセージを表示しない」にチェックを入れて「継続」を押します。

とりあえず電源ONに成功
とりあえず電源ONに成功

この画面が出ればとりあえず電源ONは成功です。

ハードディスクを接続してフォーマットする

ツール→イメージ作成→SCSIハードディスクイメージの作成を選んでハードディスクを作成します。

ハードディスクのイメージを作成する
ハードディスクのイメージを作成する

次に、ツール→オプションで、SCSIのタブを選択して、

ドライブ数を3に、ID=0に作成したハードディスクのイメージファイルを指定します。

ハードディスクを接続したことにする
ハードディスクを接続したことにする

そして、メディア→フロッピードライブ0に、OSのイメージファイルを挿入した後、本体をリセットします。

フロッピードライブにディスクのイメージを挿入して起動!
フロッピードライブにディスクのイメージを挿入して起動!

これで、フロッピードライブ0からOSが起動しました。懐かしい!

ここからハードディスクを初期化して、システムを転送します。

A> format
フォーマットのメニュー画面
フォーマットのメニュー画面

SCSI装置を選択して、見つかったドライブをフォーマットします。

見つかったハードディスクを初期化
見つかったハードディスクを初期化

フォーマットが終わったら、フロッピー0に入っているOSのデータをハードディスクにコピーします。

A> copyall /s a:\*.* c:\

次に、ハードディスクから起動するようにおまじない

A> switch boot=scsi0
A> switch boot=std

フロッピードライブ0からメディアを抜いて、リセットすれば、ハードディスクからOSが起動します。

(若者向けおじさんの昔話1)
ちなみにこの頃の日本のパソコンは、起動ドライブが常にAになるので、ハードディスクから起動するか、フロッピーから起動するかでドライブレターが変わっていました。いまどきのPCは常にシステムドライブはCですね。なんでCかというとAとBはフロッピードライブ用に予約されていたからだと思う。

疲れ様でした。

これで最初の設定は完了です!

以前に作ったハードディスクのイメージを再訪する

以前に作成したハードディスクのイメージを見つけたので、CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを貼っていきたい。

(若者向けおじさんの昔話2)
昔のパソコンは、CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATという2つのファイルで起動時の動作を決めていました。なのでその2つのファイルを読むと持ち主がどんな人なのか分かったものですww
ワイのCONFIG.SYS
ワイのCONFIG.SYS

19行目はエミュレータ固有のものですね。ホストのWindowsとストレージを共有するドライバです。

21行目のTwentyOneは、ファイル名として21文字まで認識できるようにするためのドライバです。昔のマイクロソフトのOSはファイル名8文字、拡張子3文字までしか使えなくてしかも大文字小文字の区別なし、X68000はこれを入れると長いファイルネームが使えるので、PC-9801ユーザに自慢してウザがられたり、ファイルが操作できなくなって怒られたりしていましたww

ワイのAUTOEXEC.BAT
ワイのAUTOEXEC.BAT

パスと環境変数の設定はいまでもWindowsに残っていますね。

PCM8(後述)を常駐させて、最後にmint(これも後述)起動しているだけのシンプルなものです。

X68000の驚愕のソフトウェアの一部をご紹介

ここからは、個人が開発した驚異のソフトウェアの中で、ワイが思い出せるものを一部を紹介したいと思います。当時X68000はマニアを惹きつけてはいましたがビジネスという観点ではマイナーな存在で、商用のソフトがほとんどなかったので、いろんな人が凄いソフトウェアを開発しては無料で提供していました。この強力なコミュニティがX68000の魅力です。X68000で有名だった人が社会に出て成功しているという話もよく聞きます。

PCM8

X68000は音源としてADPCMを備えていてしゃべったりできるのですが、同時発声数は1音になっています。それをソフトウェアで8音の波形をリアルタイムで合成して同時発声数を8音まで増やせるようにする常駐ソフトです。CPUの性能現在よりめちゃくちゃ低いのにリアルタイムで計算しているわけです。当時まじかよ天才って思いました。

Z MUSIC

X68000の定番の音楽関係を統合するドライバですね。現在もテクニカルに尖りまくった記事を書かれている現役ライターの西川善司さんの作ですね。Z MUZICのZはぜんじのZかな。あまりに出来がいいので市販のゲームソフトもこれを組み込んで使っていた記憶です。

今回は時間の関係で画像・音楽関係は検証できませんでした。

mint

最強にカスタマイズできる2画面のファイラです。Windowsになって絶滅してしまいましたけど2画面のファイラって超便利なんですよ。ワイの知っている範囲内では当時PC-9801用も含めて他のどんなファイラより機能性に優れていて、設定ファイルでほとんどの挙動を変更できました。ツールの名前の由来が作者の方の推しが「きまぐれオレンジ☆ロード」のまどかさんだったことにより「まどかインタプリタ」だったのもイカしてます。推しすぎ!作者の方はビジネスでも起業して成功されて、IT企業会社の社長さんになられたみたいです。

Denko

知名度は分かりませんが、ワイのお気に入りだったのがDENKOです。X68000は電源スイッチがソフトウェア制御になっていて、電源ボタン押すとソフトウェアによる制御でシャットダウンするんですよね。当時PC-9801はじめ殆どの機種は電源に直結した物理スイッチでした。それで、このソフトは電源スイッチが押されたことをフックして、当時東京電力のマスコットキャラクターだった「でんこ」ちゃんがでてきて、「じゃん、電気を大切にねー」としゃべった後にシャットダウンするという意味わからない(誉め言葉)ソフトでした。ワイはこれ気が入りすぎてセットアップするときには必ずインストールしていました。

ただ、今回このソフトを見つけることができませんでした。

ストリートファイターXVI(16)

本家カプコンのストリートファイターは30年経っていま6です。これは同人の格闘ゲームなんですが、自分でキャラクターを作成してプラグインのように追加できる仕組みになっているのが画期的でした。権利関係無視したスマブラみたいなものです。どこからどうやって作ったのか、各社のキャラクターが面白おかしく実装されてパソコン通信でダウンロードできるようになっていました。90年代にはカプコンのリュウと任天堂のマリオは対戦出来ていたんです。当時は著作権とかみんなあんまり考えてなかったよなあwww。

今回このソフトも見つけることができませんでした。

まとめ

ソフトウェアの準備は完了!

あとはZUIKIの復刻版を待つのみ!!

自宅の納戸に、昔のMOドライブとメディア一式、MIDI音源をたぶん保管しているんですよね。実機が届いたら復活させてみたいです。いろいろな昔の面白いデータが残っているはずなんだけど、まだ動くかな。

なお、XM6 typeGはエミュレータとして完璧っぽいので、昔のソフトやデータを楽しむ上では何の問題もないというかむしろ便利な気さえしますが、実機の良さってありますよね。

昔ワシもX68000使い倒してた!という方がいたら、面白いデータとかソフトとかを紹介してもらえればと思います。

# 今回途中で操作誤って、別のタブで古いデータで下書きを上書き保存してしまい、半分くらい書き直すはめになり大変でした。

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