レビュー
8インチハイパフォーマンスタブレットの現状

最近、小型ハイパフォーマンスAndroidタブレットが活発になりつつある。
ナントカPad mini、Legion、Astra、BlackShark… 色々出てて、調べていてふと思う。
なぜセルラーモデルがないのか。おそとでチョット大画面ゲーミングさせてくれないのか。
Androidに拘らなければLTE搭載モデルのゲーミングハンドヘルドPCがある。林檎環境ならminiにセルラーモデルもちゃんとある。ただ、自分がGoogle Play Passに登録している都合でAndroidがいい。
じゃあ、ポケットWIFIやらスマホテザリングでいいのでは?と思うだろうか。答えは一つ。
位置情報ゲームでなければ
私は運動と睡眠をポケットなモンスターに支配されており、睡眠はともかく運動はGPSがないと話にならない。スマホ自体はGalaxy S22とPoco F6Proなのでゲーミングは出来るのだが、デカい画面が欲しい。捕獲道具も買ったし、捕獲道具は運動と睡眠の連携の都合同一機種でやらねばならず、そうなればはじめからセルラー回線対応ハイパフォーマンスタブレットが必要となる。そうなると、今回のレビュー対象と他に2機種しかターゲットがなくなってしまった。
ちなみに、その2機種もSoCがDimensity 8300なのでこのSoCでハイパフォーマンスかあ…と思っているハイエンド特化の諸兄らはフォルダプルに行くしかない。私はカネがない。順番的に2番目なんだからDimensity8400かいっそ9300だったらなあ。もしくは頑張ってSnapdragon 7+Gen3をキープしてiPlay 70 mini ultra plusとか
スペックとか
正直、本家サイトを見ればOKではあるのだがところどころツッコミどころがあったので少しだけこちらに書くことにし、微妙に補足を入れる。サイズとかは本家サイトを見てほしい。
SoC:Dimensity 8300(妙にクロックダウンされた記載があるが、一応デバイスチェック系APPでは定格が出ている)
RAM:LPDDR5 12GB (拡張メモリは最大8GB、要らない)
ストレージ:256GB UFS3.1 + microSDXC (一応、UHS-IのSDカードであれば読み書き80MB前後は出ている)
ディスプレイ:8.8 inch 2560*1600 IPS液晶 最大144Hz駆動 最大500nit (自称DCI-P3だが翻訳が妙…)
ワイヤレス:Bluetooth5.3 + WIFI 6E
LE Audio,Auracastもイケるのだが手持ちのGalaxy Buds 3は片耳しか繋がらない、Moondrop GoldenAge は無音。Xiaomi Poco F6 Proでもイマイチだったのでイヤホン側が難ありだと思う。A2DPはSBC/AAC/APTX/APTX HD/LDACなのでメジャーどころは一通り使える。
セルラー:5G NR+4G LTE対応。よくあるSIMが確定1枚と、2枚目はmicroSDとSIMの選択式なトレー。この機種が8インチモデルでは現行唯一の5G対応。Docomoのn79には対応していないがそれ以外は概ねメジャーバンドに対応。iij mioのKDDISIMを使っているがAPN設定は特にせず使えた。povo2.0とmineoとKDDI純正のAPN設定は入っている模様。
USB Type-C:USB3.0、DP Altmode、USB-C Analog Audio、USB-PDと必要な機能は一通り。DP Altmodeに対応しているのでさらなる大画面出力もOK。ワイヤレスだとどうしても画面が汚いのとWIFI帯域が潰れるのでありがたいところ。
給電周り:PD33W(問題児)、7200mAhバッテリー搭載、バイパス充電(充電停止機能、割合可変で20%~80%)対応
バッテリーが7200mAhと若干多めだが、効率が悪いのかそこまで長持ちしている感覚はない。バイパス充電は便利。PDについては後述する。
カメラ:フロント5MP、リア13MP(後述するが発色が酷い)
センサー:加速度、磁気、方向、ジャイロ、重力、光センサー、ホールセンサー、GPS…と一通り対応。
付属品はPD20WアダプタとUSBケーブル、SIMピン。使わん。液晶保護シートは貼り付け済だが貧弱カサカサシートなのでとっとと保護ガラスあたりを買ったほうが良い。
ベンチマーク
残念なことに、自分のはハズレ個体の問題児である。他者のレビューや、いっとき持っていた端末(後述)であれば公式ページの自称Antutu170万には及ばずとも160万点以上は出ているのだが、頑張って130万点超え、酷いと120万点を割る。Geekbenchもやはりイマイチ振るわない。良くも悪くも私のメイン機のGalaxy S22のSnapdragon 8 gen1ぐらいは出ているのでそういうものだと割り切ることにしている。一応、これくらいのスコアになってる大手国内レビューも1件あった。



じゃあ、実用どうなのよ?
概ね快適である
やはり8.8インチの大きさは便利で、持ち歩きを考慮した場合に動画を見るにもゲームをするにもこれぐらいは欲しい。ズボンのポケットにもギリギリ入る。もちろん派手に膨らむし引っかかる
ゲームについてはAsphalt:Legends、Pokemon Go、Pokemon sleep、それと2Dのパズルゲー系列を少々と言うほどヘビーなゲームはしないのだが、AsphaltもPokemon Goも最大設定でなんの問題もなく滑らかに動いてくれる。位置情報については実は手持ちのスマホのほうがやはり厳密に正確なのだが、Goのルートやら歩きでのGooglemap利用程度であれば問題ない。原神だの鳴潮だのもっと重量級のタイトルの動作については他のレビューを参照してほしい。妙にベンチスコア振るわない個体だし。ちなみに、ゲーミングを謳ってはいるもののゲームモードがせいぜい通知やジェスチャーカットぐらいで、オーバークロック的なものやゲーム中のバックグラウンドタスクのカット等は特にない。とはいえAsphaltもPokemon GoもHelio G99やUnisoc T7300のようなMali G57 MC2機だとガクガクラグラグ(iPlay 60 mini proを持っている)なのでゲーミングを謳わない格安Androidタブレットでもちょいと3Dゲームできるかな?と思っている諸兄らは迷うことなくこちらを選んだほうが良い。その割にゲーミング機能がどうたら製品の概要ページに書いてある機種多いけど

動画に関してはDRM認証で有料VODがフルスペックで見れないなんて話が中華タブではありがちだが、もちろんこれはL1+Netflix認証済(FHD)なのでせっかくちょいデカ画面なのに画質ボケボケなんてこともなく見れる。
なお、NetflixはHDR非対応と出るがYoutubeは4K HDR 60pのフルスペック(実用上は1440p HDR)が行けた。

パネルの画質についてはDCI-P3云々の記載がありリフレッシュレートも144Hzと上等なものが積まれているだけしっかり綺麗に見える。HDRも一応使える。初期は144Hz固定だったがOS更新で申し訳程度のレート可変(60,90,120,144Hzの固定設定と、60Hz ~144Hzの可変設定)が実装された。可変設定はAsphaltでは90Hz動作していたのだが、ブラウザや設定等の場合静止時60Hz、スクロール中144Hz等実質半固定設定と言っていいだろう。ただしUFO TESTだと144Hz設定だと72Hz動作しており、90Hz設定が辛うじて90Hz動作していたので90Hz設定がスイートスポットだと思う。

音質についてはスピーカーが横向きステレオ、ハイファイ設定があるだけクリアな音声は出ている。低音は弱いがタブレットがビビることもないので丁度いいと思う。有線出力についてはノーコメント。
OSの出来だとか、UIの出来についてはAOSP(Android純正)のものからあまりカスタムされておらず、よくも悪くも微妙といったところ。ここは大手とは比べるものでもないと思う。OS更新は少なくとも1回(Android17)はやる予定らしいが回数が少ないのはマイナーメーカーゆえ仕方なしか。セキュリティについてはある程度割り切って使うものとして考えよう。
一応顔認証はついているので、安いタブレットにありがちな生体認証無しでパスの手打ち面倒くさい系の問題はない。外で使うのがメインだからこれはありがたいところ。
デザインについてはメーカーから出ているカバーを使っているのでコメント無し。極端にしょぼくはなく、またペナペナではない。
ところどころ問題児言ってるのは何よ?
とりあえずタブレットとして使う分には概ね普通に使えるのだが、正直引っかかる点は多い。
ベンチマークが振るわないのも一つだが、他にも色々と難がある。
・PD給電が実質PPS専用
USB PD 33W給電対応とは記載があるのだが、PPS優先になっているポートじゃないとハンドシェイクに失敗するのか、5V2Aの10W動作止まりになる。
手持ちのACアダプタだとOwltec OWL-APD48C2 が問題なくPPS給電で25Wぐらい引っ張れる(9.4Vぐらい)のだが、PPS対応でも65Wモデル等USB給電のノートPCがターゲットになっているモデルではハンドシェイクに失敗する。PD45W以下のPPS対応の充電器を用意しておくといいだろう。ただし、昔使っていたGPD P2Max付属のFC69J(PPS対応30W)もハンドシェイクがコケていたので相性問題はかなりキツい。これでもOTAで1回USB給電周りの修正が入っているので、せめて通常PDの9V系がスムーズに通るようにもう一度修正してほしいところ。モバイルバッテリー系が全然使えないので。
・ゾンビホワイトカメラ
タブレットでのカメラ撮影なんてメモ程度でQRがメインといえばそこまでなのだが、他の機種と比較してだいぶ合わない発色になっている。これまた別の手持ちのiPhone SE2との比較で、自動設定かつAI系の設定をなるべくOFFにしたものがこれら。被写体は収納の奥底に沈んでいたものなので埃っぽいことは置いといても、蛍光灯、LEDシーリングに加えて右手前に暖色系のLEDランタンを設置していたが、タブレットだとLEDランタンの光の色がどこかに消えている。(SE2の発色のほうが肉眼に近い)あとAFがたまにプルプルする。
カラーサンプル目的で撮ったことがあったが全く役に立たなかった。
ちなみに大手レビューサイトだと林と空が脱色されていた…


・たまにパケづまり
1日に1回ぐらい、パケづまりか何かを起こして機内モードのオンオフが必要になる(WIFIも詰まる事がある)
職場、自宅どちらでも起きるときは起きるので回線側ではなさそう
実は購入直後…
実はこのタブレットは2台目であり、1台目は購入したものの挙動が安定せず、APPのダウンロード中にコケる、OTAにもコケる、挙句の果てに下の画像で交換済である。おそらくストレージに問題があったのだろう。
記録として残していないがAntutuは165万点ぐらいと概ね定格は出ていたし、システムフリーズ以外の挙動に難はなかったハズ。

総評
気になる点はあれど、現状唯一の5G NR対応8インチタブレットとして色々な意味で高機動
投稿者はAmazonの初回販売セールで49999円で買えた。基本価格は6万円台半ばであるが概ねセール等であれば5万円台で買えるだろう。フラッシュ・ストレージに釣られ高価格化が進む昨今ではなかなか良い商品と言えるだろう。OTAも皆無ではないため、今後の調整でカメラとUSB PDについては調整してほしい。
まとめ
現状唯一の5G通信対応8インチタブレット
セルラー搭載の高パフォーマンスモデルとして、必要なことは卒なくこなせる
- 5G NRとWIFI6E通信による快適なネット
- ある程度のゲームまで軽快にこなす機動力の高さ
- 画質音質は一通り良好
- PD充電は実質PPS専用
- カメラの発色がメモ利用でもちょっと厳しい
評価
商品情報
- メーカー
- Alldocube
- 製品名
- iPlay 80 mini ultra
- 購入価格
- ¥49,999
コメント (0件)
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみましょう!