中古・ジャンク品レビュー
導入

ここ十数年はマザーボードにオーディオチップがついてるのは当たり前で、最近のマザボは音悪くはないのでわざわざサウンドボードを刺す概念が消えかけていますが、自分はスピーカーに加え、ヘッドセット(マイク有り)、ライン入力などAUX端子を多く使う関係上B760mマザーの3端子では足りないのと、スピーカーはAUXが直接RCA端子(赤白黄のやつ)になっているためAUX3.5mm基準ではかなりの高出力を要求されます。そこで、佐古前装備に2200円でROG Xonar Phoebusが転がっていたので購入しました。
基本情報

| オーディオ端子 | スピーカー x1; サイドスピーカー x1; リアスピーカー x1; ヘッドホン x1; マイク x1; ライン入力 x1; S/PDIF x1; AUX in x1 (TVチューナーで使うらしい); |
|---|---|
| 音質 | 24bit/192kHz |
| 出力 | フロントスピーカー: 118db; その他のスピーカー: 112db; ヘッドセット(600Ωまで): 110db; |
| ドライバ機能 | スピーカーのチャンネル数選択、ヘッドセットインピーダンス手動選択、サンプリングレート選択、環境エフェクト(リバーブ)、フレックスバス(スピーカーのみ)、キーシフト、ボーカル除去、仮想7.1chサラウンド、DTS Ultra PC II ※1、Dolby Home Theater v4 ※2 |
※2: 仮想7.1サラウンド、DTS Ultra PC IIとの同時利用不可
AUX端子6個もあってかつ、スピーカーとヘッドセット同時利用できるのが強い。DTSとDolby両方使える珍しいサウンドボードでもある(ASUS最近RTX4060にM.2スロットつけてたしまああり得る)。ドライバで結構機能あって困らないのも良き。
また、発売は2012年と14年前である。最近のサウンドボードは32bit/384kHzまで行けたりするので年代的な古さはあるだろう。だが24bit/96kHzを超える音源はそうそうないはずなので24bit/192kHzでも問題ないだろう。
PCIe x1接続なので通常の自作PCであまりがちなx1スロットが使えます(GPUがデブすぎると入らないかもだけど...)。


ドライバ系


一昔前の背景透過するデザインである。Realtek HD Driverなど一昔前のUIになれている人なら一切問題ないでしょう。なんならこれが意外といいのである。
ただイコライザはDolbyでしかサポートされていないのが残念です。
そしてEKSA Gaming Headsetのドライバ画面がなぜか酷似しているかつ、そのドライバを使って動いているヘッドセットがROG Xonar Phoebusの画面に来たりすることがあります。どちらもXear technologyを使った機能を搭載しているので、画面やデバイス管理が似ているのでしょう。
ドライバはWin10までしかサポート書いてありませんがWindows 11でも動きます。

DTS Ultra PC IIはサウンドカードのドライバ画面に組み込まれています。音としては鋭い音になります。こちらはバス、高音強化、仮想サラウンド、ラウドネスレベリング(人間の耳の聞こえ方から聞こえやすいよう調整する機能)、ダイナミクス強化があります。Dolby Home Theaterとは排他なのでイコライザは使えません。

Dolby Home Theater v4は別のプログラムとして開きます。機能としては
- ビジュアライザー
- イコライザー(プリセット、独立)
- イコライザー(10バンド、独立)
- ボリュームレベラー
- 会話音声の明瞭化
- サラウンド(スピーカー用、ヘッドセット用独立)
があります。こちらも1昔前のデザインです。視覚的にボリュームレベラーがどれだけアンプをかけているかが分かり、実際YouTubeの音声がどれだけ小さくなっているかが分かります(おそらくスマホなどでの音割れ防止)。実際スピーカーに流す時は大きいほうがいいので助かります。
こちらもDTS Ultra PC IIと排他なので同時利用不可です。

PCIeについて
利用可能な規格は
PCI Express 1.1 x1
まさかのPCIe 1.1である。今時のPCはPCIe 5.0に対応しているし。このサウンドボードが発売された2012に発売された時の最新CPUはCore iシリーズ 第三世代である。i7 3770kはPCIe3.0に対応しているし、ひとつ前のSandy LakeはPCIe 2.0対応である。当時はPCIeスロットとPCIスロットが共存しているマザーもあるような時ではあるもののPCIe 2.0は対応してほしかった...
PCIe 1.1 x1の帯域幅は2.5Gbpsである。USB3.0にすら帯域で負けている... 最近のPCには当たり前にあるPCIe 4.0のx1は16GbpsもあるかつPCIe3.0以降は130bit中128bitがデータを送れるように改善されたため同じ1Gbpsでも3.0以降のほうが送れる量は多いです。
そしてこのPCIe 1.1 x1という規格の帯域幅の少なさが24bit/176.4kHz or 192kHz再生時に悪影響が発生します。CPUと直でつながっている場合は問題ないことが多いのですが、チップセット経由だとCPU<=>チップセット間でほかの通信も割り込むため、音が途切れることがあります。特に自分のようにチップセットからGTX1060(primary GPU)とこのサウンドボードが接続されている環境だと現れやすいです。さらにGPUドライバが壊れるとより発生します(その際にFPS1%Lowがかなりひどくなりました)。またCPUの周波数が下がることによっても発生しやすくなります。
なので、環境によっては24bit/96kHz以下に下げる必要があったりします。
48/96/192kHzでのみ発生する不具合
このサウンドボードWindows11でのみでなのかほかでも発生するのかは不明ですが、48/96/192kHzのサンプリングレートでは音が引き延ばされ、再生速度と音程が低下します。(例: 96kHz => 88.1kHz; 音程,速度0.91875倍)
なので48/96/192kHz音源であっても44.1/88.2/176.4kHz設定を推奨します。
実用
出力がかなり大きいのでRCA端子への出力でも全く問題ありません。そしてスピーカー/ヘッドセットで端子が分かれているので、自分のように音楽はスピーカーで流してゲーミングの時はヘッドセットにする運用がやりやすいです。
Dolby Home Theaterには音量バランサーの機能があるので音量が小さいゲームも大きく聞こえます。FPSでも遠くの足音が聞きやすくなります。またYouTubeなど音量が小さくなっているものでもスピーカーへ大音量で送り込めます。
ライン入力は自分の場合3DSの音やiPadでプロセカの音を取り込むのしか使っていないので何ともですが、遅延はまああります。プロセカの場合、iPadの標準状態のタイミング調整が-2.5(音が遅れている)に対し、ライン入力を挟むと、-8ぐらいになります。
マイクはヘッドセットのマイクでは違いは判りませんでした。この程度ならマザボのオーディオチップで問題ないです。本格的なマイクを使う場合は違いが出ると思います。入力で使えるサンプリングレートは44.1/48/96/192kHzです。
ただ、Realtek HD Driverと違い、Remote Desktopでリモートデバイスに音を送っている際はドライバ画面消えます。そもそも使えないので問題はないですが、常時ドライバ画面起動運用の場合、帰ったら再度開く必要があります。ちなみにDolby Home Theaterは消えません。
音質としてはジャンクで1650円のヘッドセットにはオーバースペックです。AiwaのXR-H330MDなら出力としてかなり丁度いいです(そこからさらにバス分離+アンプかかるけど...)。ちなみにマザボのやつだと出力が少し足りません。
また天板のPhoebusの文字光ります。ゲーミングはピカピカするのあるあるです。

総評
現代のマザーボードのオーディオは24bit/192kHz対応のものもあったりと結構進化しています。それこそ一般ゲーマーならもうサウンドボードはいらない状況でもあります(フロントパネルにもイヤホンジャックあるし...)。ですが、大きいスピーカーがあるような家ならばまだまだ価値あるものだと思います。ガチでオーディオ環境組むなら外付けDACが当たり前ですが、そこまでガチでもなければPCIeに刺す奴で十分です。
まとめ
古い規格の弱点はあるものの普通に良い
- 安い
- DolbyとDTS両方ある
- 出力が大きい
- 24bit/192kHz対応
- 端子数が多い
- 天面の文字が紫色に光る
- PCIe 1.1 x1接続
- 24bit/192kHzだと音が途切れる可能性あり
- 補助電源必要
評価
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商品情報
- メーカー
- Asus
- 製品名
- ROG Xonar Phoebus
- 購入価格
- ¥2,200




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