中古・ジャンク品レビュー
ソ連のレンズは使えるの?

ソ連といえば、お仕事を頑張ったからと言って給料が増えたりしなかったために労働意欲が低下したという話が有名だと思う。そのために製品のクオリティが粗悪だったりすることがよくあると言われるが、実際どうなのだろうか。今回は実際に使ってみて、作例とともに感じたことをレビューする。
ソ連のコピーライカ・Industarとは?
ライカを製造するエルンスト・ライツ社があるドイツが敗戦したあと、東側をソ連が占領したのは有名だと思う。
ソ連はライツ社の工場長などを左遷させ、ソ連の工場で技術を伝えさせた。こうして出来たソビエトレンズの一つがこのIndustar(インダスター)だ。
インダスターとはロシア語で工業製品を意味するらしい。もっとまともな名前はなかったのだろうか。インダスターはソビエトレンズの中でも底辺廉価帯のレンズにつけられた名前で、安価で大量に流通している。安価とは言ってもL39マウントの中で、という話なのであまり期待しない方が良い。
検証環境のスペック
次のような構成で撮影します
| ボディ | EOS R8 |
|---|---|
| レンズ | Industar 50 5cm F3.5 |
| F値の範囲 | 3.5~16 |
| 焦点距離 | 5cm(=50mm) |
| マウント | L39(ライカマウント) |
| レンズの価格 | 6000円くらい |
| レンズの相場 | 5000~10000円で買える |
フィルムで撮っていては他の要素にも左右されやすくなってしまうので、今回は愛用するミラーレス機のEOS R8を使用して作例を撮影した。大体F8まで絞って撮影した。絞り優先オートに設定し、シャッタースピードとISO感度は自動設定となっている。
所謂コピーライカのレンズで、スペックだけ見れば割と普通に感じるこのレンズ。果たして写りはどうなのだろうか、見ていこう。
作例

想像以上によく映るのではないだろうか

色はそれなりに出ている
拡大してみよう

この程度の拡大ならばまだ大丈夫
さらに拡大すると

よく解像はしていないな。ふんわりとした、夢のような画質だ
まさに今の筆者のよう(眠気と闘いながら執筆中)


おお君立派な虹出るんだ、びっくりした
そもそもこのレンズ、適当なソ連製品が欲しかっただけで買ったのだからね

やっぱ気持ち色薄いかなあ

同じ風景をiPhone 13 miniでも撮影していたのだが、空の色やコントラストの強さが異なる気がする。
もちろん設定を変えれば13 miniのように撮れるのかもしれないが、Industarの場合はどうかなあ。
今回比較対象用のTopcorを忘れてきてしまったので、また今度しっかり検証してみようと思う。
使ってみて良いと感じたこと
ソ連のレンズであること。ざっくり70年くらい前の製品なことも手伝って、話のネタにもなる。
それ以外に何かあるかと聞かれると出てこないどころか悪いところばかりが浮かんできてしまうなあ、
使ってみてイマイチだと感じたこと
沈胴レンズなので仕方ないが、絞りの操作がしにくい。小さな輪っかをスライドさせてF値を変更させるのだが、まあ操作がしにくい。

コンパクトになるからいいじゃないか、と言いたいのだがここでクオリティの低さが現れたのだろうか。先日紹介したLeotax Kにつけて撮影しようとしたところ、距離計の調子が悪くなった。
おかしいなあ。友人に借りたSimlar 5cmとかは問題なく動作したんだけどなあ。
Industarが原因の可能性が高いのでマイナス星1です
L39のマウントアダプターを購入する上で注意すべきこと
どこぞのメーカーがL39-各社ミラーレスマウントのマウントアダプターを作る際にピント調節の丸い機構を考慮し忘れ、無限遠が使えなくなる致命的な欠陥品を作った。それを各社が模倣したために、L39-...のマウントアダプタは欠陥品だらけになってしまった。
無限遠を使えるようにするには、レンズをL39-ライカMのマウントアダプターに装着し、その上でライカM-各社ミラーレスマウントのマウントアダプタを使う必要がある。

沈胴レンズを使用する上で注意すべきこと
沈胴レンズをL39ネイティブのカメラで使用するのなら気をつけるべき点はほぼないのだが、問題はマウントアダプターを使用するとき。
カメラに装着した状態で格納させると鏡筒がセンサーにがっちゃんこして修理工場行きになるので十分に気をつけてください。
怖いならレンズをボディから外した後にしまいましょう(少なくとも筆者はそうしている)
総評
ソ連のレンズは高級なおもちゃ。コスパ悪いです。
赤い国が好きだったり、なんとなく興味があるとかそういう人以外は大人しくTakumarを買いましょう。
レンズの性能は驚くほどはよくないですし、沈胴レンズを選んだ場合、センサーを壊さないように神経を使う必要があります。
とりあえず買うなに尽きます
まとめ
高級おもちゃ。実用できないと思いましょう
- 手元でソ連を楽しめる点
- クオリティが低い?ために周りの機材に悪影響を引き起こす可能性がある点
評価
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ふんわりは画像編集でできちゃうんですよね・・・