レビュー(有名ブランドの生産終了機種/旧機種 かつ 購入2000円以上)
最近の3Dプリンター界隈って、Bambu Labとかの「箱から出したらすぐ爆速&高精度で動く」次世代機が主流だけれど、手動でベッド調整すら不要なオートレベリング標準搭載なんて当たり前。
そんな中、お金がないけど3Dプリンターが欲しい!と思ってYahooフリマを見ていたところ、「Creality Ender-3 Pro」が10000円と安かったので今さら中古で手に入れてみた。
「手動レベリングの手間も含めてDIYみたいな感じで楽しめればアリでしょ!」なんてノリで買ってみたわけだが、結論から言うと「現状の仕上がりも使い勝手も、かなり微妙」という結果になった。
ただしプリンター本体の古さだけじゃなく、届いた時の雑すぎる状態や、手元にあったフィラメントの品質・吸湿状態が悪さをしてる可能性が高い。今回は届いた瞬間の梱包から、CPUスタンドを出力してみた結果、そして改善パーツやフィラメントの話まで本音レビューしていく。

1. 到着時の衝撃:梱包を見た時点で「終わってるかも…」
ちなみに使用です
FDM(熱積層)
印刷サイズ:220 x 220 x 250mm
印刷速度 :≤180mm/ s、通常30-60mm / s
フィラメント:1.75mm PLA、ABS、木材、TPU、グラデーションカラー、カーボンファイバーなど
ファイル形式:STL、OBJ、AMF
スライスソフトウェア:Cura、Repetier-Host、Simplify3D
※公式ページより引用
ネット経由で注文して楽しみに待ってたんだけど、玄関で荷物を受け取った瞬間に思わず「マジか…」と苦笑いしてしまった。

届いた瞬間の梱包状態。段ボールの端が歪んでガムテープがぐるぐる巻き。 精密機械なのに段ボールの端は凹んでるし、ガムテープが無造作に何重も補強されてる。伝票や「下積厳禁」シールが乱雑にベタベタ貼られてて、フリマアプリで個人が適当に箱詰めして送ってきた感が満載。「配送中にノズル周り折れてないか…?」と開ける前から不安がよぎった。
2. 組み立てと実機チェック
無骨なDIYマシンの手応え不安になりつつも箱からパーツを取り出して組み立てていった。

設置完了したEnder-3 Pro。黒いアルミフレームが特徴的な武骨なスタイル。 幸いフレーム自体の曲がりとか致命的な破損はなくて無事に組み上がった。むき出しのアルミフレーム、手動でノブを回す大きなベッド、配線が見えてる武骨な構造。「自分でいじれる余地がたくさんある感」は自作PC好きとしてワクワクする。 でも、いざ動かすと現代のプリンターに比べてハードルが高い。ベッドレベリングがシビア
オートレベリングが付いてないから、4隅のノブを手で回してA4用紙を挟みつつ高さを合わせる作業が必要。熱歪みのせいか1層目が剥がれたりノズルが寄りすぎたりと再現性が低い。プリントスピードが遅い
最近の高速機に慣れてると標準速度(50〜60mm/s)は遅く感じる。小さなテストモデル1個でも数時間待つから試行錯誤が大変だ。
3. 実際に刷ってみた
CPUスタンドの造形クオリティ調整を一通り終えて、手元にあったオレンジのPLAフィラメントでCPUスタンドを印刷してみた。

なんかノズルの近くにシリコン製のぶよぶよカバーみたいなのがついてるらしいんですが、なんとついてませんでした。はずれ臭がやーーばいです。

印刷したオレンジのCPUスタンド。CPU自体はハマるが表面のざらつきが目立つ。 完成したパーツにジャンクCPUをはめ込んでみたら、サイズ感はバッチリでスタンド機能は果たしてくれた。 ただ、仕上がりに関しては「うーん、微妙…」と言わざるを得ない。表面につるっとした滑らかさがなく、全体的にザラザラ積層痕のラインが一定にならず、部分的にボツボツしたダマがあるノズルが移動した部分に薄い糸引き跡が残っている使えればOKなら十分だが、飾るガジェットとしては安っぽさが目立ってしまう仕上がりだった。がっかり。
4. なぜ微妙だったのか?
「フィラメント原因説」と機構の限界クオリティの低さを「本体が古いせい」にするのは違う気がしてる。原因を探ると本体以外の要素が足を引っ張ってる可能性が見えてきた。
原因①:フィラメントの「吸湿」
PLAフィラメントは湿気に弱く、保管状態が悪いと水分を吸ってしまう。熱ノズルに通すと水分が沸騰して樹脂が不規則に押し出される。今回のオレンジのフィラメントも吸湿していて、押し出し量が不安定になり表面の荒れや糸引きにつながったっぽい。
原因②:格安フィラメントの太さバラつき
安いフィラメントは太さ(1.75mm)の精度がガタガタなことが多い。フィラメント自体の太さが不安定だと樹脂量も一定にならないから綺麗に刷るのは不可能だ。
原因③:純正プラスチック製エクストルーダーの摩耗
Ender-3 Proの純正エクストルーダーは黒いプラスチック製。使ってるうちにアームにヒビが入ったりギアの噛み合わせが弱くなって送り出し不良がよく起こる。今回の押し出し不均一もトルク不足が関わってそうだ。
5. 挽回のためのアプローチ:購入予定のパーツとフィラメントこの結果のまま終わらせるのは癪だから、環境とパーツをアップグレードしてリベンジすることにした。
① 信頼できるフィラメントへの変更まずはフィラメントを新品に総替えして吸湿や精度不足の影響を排除する。

吉田さんが前の動画でお勧めしてたく黒いフィラメントを買ってみた。

カート内のフィラメントリスト。
基本となる黒フィラメント。
発色の良いオレンジ「TEJUFUSE PLA(ブラック)」 や金属光沢が出る「CHING LEUNG シルク2色フィラメント」、流動性が高い「高速PLA」 を選んだ。新品を使えばCPUスタンドも見違えるほど綺麗になるはず。 ② 金属製アルミニウム・エクストルーダーへの換装本体側の一番効果的なパーツ交換がこれ。


定番改造パーツ「赤色アルミニウム製押出機キット」。 プラスチック純正品から「赤色アルミニウム製ドライブフィード改造パーツ」に交換する。
金属製にすればアームの折れや撓みがなくなり、強力なスプリングとギアでフィラメントを均一に送り出せる。これで印刷面のボツボツ感を一気に改善させる計画だ。
結果はまずまず 最初よりは全然いいですが付属の白いフィラメントはだめです。PETGに対応していませんし乾燥してぽきぽきです
印刷物紹介







まとめ
今からEnder-3 Proを買うのはアリ?「今さらEnder-3 Proを買うのはアリか?」という問いには、タイプによって評価が真逆になる。おすすめできない人:届いてすぐ完璧な精度で刷りたい人、調整に時間を使いたくない人。オートレベリング付きの最新高速機を買ったほうが絶対に幸せになれる。おすすめできる人:自作PCやハードウェアのDIYが好きな人。今回みたいに「梱包にヒヤヒヤして」「フィラメントの湿気に悩み」「金属パーツを入れて改善を試みる」プロセス自体を面白がれる人
評価
商品情報
- メーカー
- Ender
- 製品名
- Ender3D-Pro

コメント (0件)
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみましょう!