中古・ジャンク・古い製品レビュー
テレビ番組のエンコード用と言うニッチ用途

所謂DTVと呼ばれる物で、録画したテレビ番組をエンコードする為にRTX5050を購入したので、なんかキャンペーンをやってるっぽいしレビューしたいと思う。

今回選んだのはパソコン工房のスーパー中古の日でクソ安かった玄人志向のRTX5050だ。スーパーと言うだけあって1割引、PCパーツの値段になると一割引のインパクトはかなりデカい。正直見た目もそんなに好きじゃないし44000円では全く買う気はしなかったが、39000円なら買っても良いかなという気になる(4000円引き!!!)

実際に届いて見ると見た目はまぁ意外と悪くなかったのだが(サムネ)、やっぱりこの横の模様はキモい。というか最初はこの模様がキモすぎて買うのやめようかと思ったんだが、4000円引きの魔力に勝てずに買ってしまった。
でもそもそもエンコードだけならこんな高いグラボいらんのでは?
元々はintel arc A310とQuadro P2000の組み合わせでAmatsukazeというソフトを使ってエンコードしていた。なぜ二枚もグラボを刺しているのかと言うと、Amatsukazeのインタレース解除に使用するKFMフィルターではCUDAが必要なため、フィルター処理用のP2000、実際にエンコードする用のA310と言うそれぞれの用途のために二枚必要だったのだ。だが、この二枚刺しというのがまぁ取り回しが悪かった。録画サーバーとエンコードは同じサーバーで行うので、グラボだけで2スロット、チューナーで2スロットとPCIEが大量にいる。特にグラボ二本同時刺しだとx8とx4動作になるマザボもあり、マザボ選定が大きく制限されてしまうというのもかなりの足かせになっていた。
そこでずっと一枚だけにしたいとは思っていたのだが、いかんせんこのintel arcのQSVよりも画質が良いエンコーダーがなかなか無い。RTX40までのnvencはエンコード速度こそ優れるものの、最新のQSVよりも画質は劣ると言った感じで、画質≒圧縮率を保つためには選択肢には入ってこなかった。当然P2000でもエンコード自体は出来るが、エンコード画質はA310に遥かに劣るため二枚刺しせざるを得なかったのだ。しかし先日、第9世代nvencがintel arc世代のqsvよりも画質のスコアが良いというベンチマークを見て買い替えに至った。
実際に画質は良くなったのか?
画質比較にはVMAFと言う評価指数を使用する。VMAFはNetflixが開発した品質評価指数で、単純に画像の類似度を計算するSSIMと違い、人間の知覚特性に基づいた品質評価を行ってくれる。使用する動画素材は、動きが激しいバトルアニメと、動きが少ないローコスト作画のラブコメアニメ(どちらも24分)の2つで比較を行った。一応ある程度は条件を揃えるようにはしているが、完全に厳密な比較では無いため話半分に聞いてほしい。

まずは動きの激しいバトルアニメから。このグラフは縦軸がVMAF値、横軸が総ビットレートで、左上に行けば行くほど優れたスコアとなる。エンコードプリセットは高/中/低で3つ用意しているが、全ての画質設定においてRTX5050の方が優れていることが分かる。特に、中間パラメータでは大きく差が開いており、より低いビットレートでより高画質を実現できている。実ファイルでは100Mb程容量が少ないが、それでも画質がA310よりも良くなっており、大量に録画をする家の環境では積み重ねでかなり容量を削減することが期待出来る。

次は動きの少ないローコスト作画のラブコメアニメだ。こちらでは先ほどと変わってRTX5050では容量があまり下がらない一方で画質が良く、A310は全体的に容量は減らせているが画質は悪いと言った結果になっている。こうなった要因としては、A310では画質設定にCQP(固定量子化)を使用しているのに対して、RTX5050ではQVBR(固定品質)を使用していることが大きいと考えられる。CQPでは残差が少ない映像の場合QPが固定されているためビットレートが下がるが、QVBRでは品質目標のためにむしろQPを下げてもビットレートがそんなに上がらないなら下げようと言った働きが起こることがあるため、CPQほど動きが少なくても容量が削減されない。本当はというか元は5050側でもCQPを使って画質設定をするつもりだったのだが、QSVがHEVCのCQPの上限が0~51なのに対し、nvencのAV1ではCQPの上限が0~255になってしまっているため非常に使いづらくなっている。そのため、現在のNVEncCではQVBRを使用することが推奨されており、それに倣ってQVBRを使用したが、--qpminの設定は必須のようだ。
RTX5060という天敵
総評としては設定次第だが全体的にA310よりも画質が良く、エンコード速度も早くなって良いことづくめだったと言え...ん...?なになに、RTX5060はCUDAコアが50%多くてメモリ帯域が40%広くてVRAMもGDDR7(5050はGDDR6)なのにTDPも+15wしか違わなくて値段も一万円ぐらいしか変わらない...?

そう、ほしいのは第9世代nvencであってそれ以外はおまけだから5050でいいっしょ!wなんて考えは甘かったのだ。冷静に考えてフィルター計算にCUDAは使っているし、現在ショートしてもう来年末まで値段は下がらないとか言われているGDDR7が載っている時点で5060を選ぶべきなのは明白だったのだ。どうせこれを使ってはゲーム等はやらないのだが、ゲーム性能もだいたい5050と5060で20%ぐらい5060の方が上なので、本当に5050を選ぶ意味はない。消費電力が多いのだろうと思っていたがTDPも15wしか変わらず、安くも無く省電力でもなく性能も低い5050くんの存在意義とは一体なんなのだろうか。我々はその謎を解き明かすべく、メルカリジャングルの奥地へと向かった...
次回、買って速攻で売られるRTX5050、RTX5060の性能とは...(つづく...かもしれない)
まとめ
はっきり言ってRTX5050を買うぐらいなら絶対にRTX5060を買ったほうが良いと断言出来る。本当に金が無くて一万円どうしても出せないからRTX5050を買うしか無いと言った場合以外であれば、ほとんどの場合においてRTX5060を買ったほうが良いだろう。もしくは、CUDAを使わず、本当にエンコード以外に一切使用しない場合は、5050を買っても悪くないと思うが、一万円出すだけで付いてくる付加価値が多すぎるため、それも正直疑問だ。
- 第9世代nvencの性能
特になし
評価
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商品情報
- メーカー
- 玄人志向
- 製品名
- 玄人志向 RTX5050


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