レビュー

みなさんは、スマイルゼミをご存知ですか?
スマイルゼミは、ジャストシステムが運営しているタブレット学習教材です。テレビCMやWeb広告などで聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
スマイルゼミの強みは専用タブレットの書き心地。デジタイザーペンによる筆圧検知やパームリジェクション(画面に手を置いてもペンのみが反応する機能)への対応は、競合他社に対する大きなアドバンテージでした(現在はライバルのベネッセのタブレット教材もデジタイザーペンを採用)。

そんなスマイルゼミなのですが、どうやら専用タブレットを公式でAndroidタブレットとして使用できるようなのです。

しかも、退会後は完全にAndroidタブレットへすることが可能で、さらに、個人間取引の場ではAndroid化されたモノが出回っています。これは面白いことが出来そうですね。
この記事では、1年間スマイルゼミのタブレットをAndroidダブレットとして使用したレビューを書いていきます。
スマイルゼミの専用タブレットの種類
スマイルゼミの専用タブレットには以下の7機種が存在します。
- スマイルゼミ専用タブレット(初代):Android4.0.4
- スマイルタブレット2:Android4.0,4
- スマイルタブレット2R:詳細不明
- スマイルタブレットJH SZJ-JS101:Android4.2.2
- スマイルタブレット3 SZJ-JS201:Android5.1
- スマイルタブレット3R SZJ-JS202:Android9
- スマイルタブレット4 SZJ-JS203:Android11モデルとAndroid13モデルが混在
このうち、公式にAndroidタブレットとして使用できるのはスマイルタブレットJH以降。そして、今から使うとなるとAndroid10以前は厳しいので、スマイルタブレット4を狙うのが良いでしょう。
スマイルタブレット4の落札相場
それでは、スマイルタブレット4の価格をヤフオクで調べて見ましょう。スマイルタブレット4のモデル番号である「SZJ-JS203」で落札相場を調べると、平均4,333円と、手頃な価格です。

このとき注意が必要なのはAndroidバージョン。先程も述べた通り、スマイルタブレット4にはAndroid11モデルとAndroid13モデルが混在します。OSアップデートはおそらく不可能なので、購入の際は気をつけてください。
スマイルゼミ専用ペンの購入先と互換性
中古の場合、タブレットのみの販売で専用ペンがついて来ないことが多いです。ですが安心してください。専用ペンはジャストシステムのECサイトから購入することが出来ます。価格は送料込みで3,080円と、デジタイザーペンとしては安いです。また、替え芯も購入できるので、ペンが折れても安心です。

なお、スマイルタブレットのペンはワコムEMR方式らしく、同じ方式のペンであれば専用のもので無くても反応するそうです(下記のWebサイトに詳しく書かれてます)。
外観は無骨な仕上がり
ここからは、私の使っているスマイルタブレット4を紹介していきます。こちらは1年前にヤフーフリマで5,500円で購入したものになります。
まずは外観。全体的に無骨な仕上がりで、縁は今どきのタブレットにしては分厚いです。インカメラが中央に付いていますが、画素数は500万画素なので、おまけ程度ですね。

また、通知ランプがついており、通知があるときや充電中は光ります。

端子類は、左側面にUSB-C端子、ステレオミニ端子、そしてDCジャックがあります。DCジャックが付いているのはいかにも教育用タブレットって感じがしますね。ただ、USB-C充電に対応しているので、わざわざDCジャックを使って充電することはないでしょう(PD等による急速充電には非対応)。

ボタン類は上面に電源ボタンと音量ボタンがあります。その間にはマイクが付いています。また、中央部にはmicroSDカードスロットがむき出しであります。

背面はカメラとジャストシステムのロゴ、あとは型番等のシールが貼ってあるぐらい。背面のカメラも500万画素なので、こちらもおまけ程度ですね。質感はマット仕上げ。キズや汚れを気にせずに使えると考えれば悪くはないかもしれません。

ところで、シール部分にはモデル番号のSZJ-JS203の他に、型名としてKC-T303DTという記載もあります。このKCという部分を見て「もしかして」と思った人もいるかも知れません。そう、このタブレットは京セラ製です。どおりで軽自動車のダッシュボードのような質感なわけだ。

ちなみにジャストシステムのECサイトでは、このタブレット用のカバーも販売されています。

私は紺タイプのカバーを付けています。

開けてみるとこんな感じ。専用ペンを格納する場所があるのは良いですね。

ケースを付けると、むき出しだったmicroSDカードスロットが隠れる仕組みになっています。

ただ、ゴツく重たくなってしまうのはこのケースの難点ですね。販売ページの詳細仕様によると、ケースの重量は約280gです。
そして本体の重量も重く、スペック表によると約506g。先ほどのケースと合わせると約786gになります。もはや使うだけで軽い筋トレです。
なお、液晶保護フィルムはジャストシステムのECサイトでも販売されていますが、Amazon等からも購入することができます。

専用ペンは持ちやすくて使いやすい
専用ペンは11gと軽く、長時間使っても疲れにくいです。後ろの部分は消しゴムになっており、対応したアプリでは線を消したりできます。
また、形が三角形のようになっており、とても持ちやすいです。

なお、このタブレットのパームリジェクションは、ペンが反応している間は他の部分が反応しなくなるという仕組みになっています。そのため、アプリの対応状況に左右されないのはいいところかもしれません。
あと、電池・充電が不要というのも大きな魅力。使いたい時に電池切れということがないのは非常に良いです。
ソフトウェアはほぼ素のAndroid
ソフトウェアについて見ていきましょう。OSはあまりカスタムされておらず、ほとんど素のAndroidといった感じです。
一つ違うのはキーボード。昨今のAndroid端末の多くはGbordが標準だと思うのですが、こちらはジャストシステムのATOKが標準のキーボードとなっています。

ATOKを使ってみた感想ですが、特に使いやすいとも使いにくいとも思いません。そのため、慣れているGbordを使っています。ただ、GbordよりもATOKの方が軽いかなとは感じます。
高精細なディスプレイと、あまり良くないスピーカー
ディスプレイは10.1インチの液晶で、解像度は1920×1200。写りは色がくっきりとしており非常に良いです。また、明るさも十分あります。
スピーカーは左右についていますが、モノラル仕様なので両側とも同じ音がでます。音質はあまり良くなく、適当にネット動画を楽しむ分にはいいですが、ガッツリとアニメやドラマ、映画などのコンテンツを見るのには不向きです。
スペックは控えめ
スペックについて見ていきましょう。公式サイトにはSoCなどの情報は書かれていないのですが、「Droid Info」というアプリを使ったらSocが判明しました。MT6765というチップセットが搭載されており、Googleで調べてみると、これはHelio P35とのことです。

RAM容量は3GB、ストレージ容量は32GBです。どちらもAndroid13のタブレットとしては少なめですね。
このようにスペックは控えめですが、実際の動作はどうなのでしょうか?
まずはGoogle Chrome。ニュースサイトやApple公式サイトを見てみました。動きはモッサリとしているものの、特に問題なく見られました。

続いてYoutube。720Pまでなら普通に視聴が可能です。1080P以上だと定期的に動画が止まってしまいます。

動画視聴用としては微妙
動画配信サービスとの相性はどうでしょうか。
ABEMAやTVerは高画質にしても問題なく視聴が出来ました。

一方で、Amazon Prime Videoは、動作自体は問題ないのですが、最高画質に設定しているにも関わらず画質が悪いです。体感的にSD画質な気がします。

同じコンテンツをPCで見てみましたが、くっきりと表示されたので、タブレット側の問題のようです。

あと、テレビを持っていると強制加入させられるサブスクNHKプラスも見てみましたが、こちらは画質を360Pまで落としても動画がカクつきます。
このように、動画視聴用としては微妙ですね。
電子書籍リーダーとしては問題なし。重量以外は...
電子書籍リーダーとしてはどうでしょうか。
私が使っている電子書籍のサービスは、Kindleとebookjapanなのですが、どちらも動作には問題ありません。

ただ、外観でも述べたように本体の重量は約506g。長時間使っていると重さで手が疲れてきます。机の上に置いて使うか、スタンドを使った方が良いでしょう。
液タブとしての使い勝手
せっかくのデジタイザーペンが使えるタブレット。液タブとして使いたい人も多いと思うのですが、使い勝手はどうなのでしょうか?
まずは電子ノート。私が使っているのはNoteShelfというアプリなのですが、快適に使用できます。ペンの追従性が良く、筆圧検知にも対応しているので、書き心地は良いです。

続いて電子ホワイトボード。私はマイクロソフトのWhiteboardというアプリを使っています。こちらも筆圧検知にも対応しており、ツールも一通り揃っていて、アプリ自体の使い勝手は良いのですが、タブレットの性能が足りていないからか、しばらく使っていると重くなってきます。あと、ペンの追従性も微妙で、早く動かすと入力を拾ってくれないことがあります。

液タブといえばイラスト制作。これでイラストを書きたいという人もいるのではないでしょうか?
というわけでイラスト制作アプリ「アイビスペイントX」を入れてみました。
軽く使ってみた感じ、特に問題なさそうです。動作もサクサクしています。ただ、私は絵師ではないので、実際にイラストを制作したらどうなるのかはわかりません。だれかスマイルタブレットでイラスト制作をしている人がいたら、コメントで教えてください。

このように、液タブとしての使い勝手はまあまあですね。簡易的な液タブとしては使える、そんな感じです。
1年間使った感想
私はこのタブレットをNoteShelfを用いたPDFへの書き込みや、電子書籍リーダーとして1年間使用してきました。感想は、やっぱり全体的に性能が不足気味で動作がモッサリしていますね。しばらく放置した後に使おうとすると、アプリが固まったり、時々システムUIが固まることもあります。「〇〇は応答していません」という表示を何度みたことか...

ただ、そうなった場合でもアプリを閉じて再度開くと、快適に使えることが多いです。そのため、寛容な心をもって使えばなんとかなるかな。
まとめ
- 価格が安い
- 簡易的な液タブとして使える
- 動作は全体的にモッサリ
- 物理的にも重い(506g)
評価
商品情報
- メーカー
- ジャストシステム・京セラ
- 製品名
- SZJ-JS203(KC-T303DT)
- 購入価格
- ¥5,500
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