修理/改造/DIY/トラブル
引っ越しを機に、自宅のネットワーク環境を大きく変更しました。
以前はSoftBank Airを使っていましたが、戸建てへ引っ越してからは速度面でかなり厳しく感じるようになり、現在はNURO光10Gを使用しています。
回線変更に合わせてルーターや家庭内LANの構成も見直したため、それまで使っていた4ベイNAS「TerraMaster F4-210」も新しいネットワークへ接続し直すことになりました。
F4-210には8TB HDDを2台搭載し、RAID1で運用しています。
今回行ったのはHDDやRAIDの初期化ではありません。
保存していたデータとRAID1構成はそのまま残し、新しいネットワーク環境から再びアクセスできるように設定をやり直しました。
実際にやってみると、一番苦労したのはNAS本体でもHDDでもなく、ネットワーク側の設定でした。
■ 8TB HDD×2台をRAID1で運用
現在のF4-210には8TB HDDを2台搭載し、RAID1で使用しています。
RAID1では2台のHDDへ同じデータを保存するため、8TBを2台搭載しても使える容量は8TB相当になります。
容量効率だけを考えれば単体運用などの方が有利ですが、NASには写真や動画、PCのデータなども保存しているため、今回は容量よりも冗長性を優先しています。
ただし、RAID1はバックアップそのものではありません。
NAS本体の故障や誤操作、ファイル削除なども考えると、本当に失いたくないデータは別のストレージにも保存しておいた方が安心です。
■ SoftBank AirからNURO光10Gへ変更
引っ越し前はSoftBank Airを使用していました。
工事不要ですぐ使える点は便利でしたが、戸建てへ引っ越してからは速度面で厳しく感じることが増え、NURO光10Gへ変更しました。
せっかく10Gbps対応の回線を導入するので、家庭内ネットワークについても見直すことにしました。
ところがルーターやネットワーク構成が変わったことで、それまで普通に使用できていたF4-210へうまくアクセスできなくなりました。
NAS本体は起動している。
HDDもそのまま入っている。
それなのに管理画面へアクセスできない。
最初はNAS本体やHDD側のトラブルも疑いました。
■ 一番つまずいたのはIPアドレスの割り当て
今回の再設定で最も時間がかかったのが、NASに割り当てられるIPアドレスでした。
引っ越し前とはルーターもネットワーク構成も変わっているため、以前と同じ感覚でアクセスしようとしてもうまくいきません。
NASは一度設定すると、普段は管理画面をほとんど触らない機器です。
そのためネットワーク構成を大きく変更したときに、
「NASは動いているのに見つからない」
という状態になると、思った以上に原因の切り分けに時間がかかりました。
IPアドレスや接続状態を確認しながら設定を見直した結果、無事にTOSの管理画面へアクセスできるようになりました。
今回良かったのは、8TB×2台のRAID1を初期化する必要がなかったことです。
保存していたデータもRAID構成もそのまま残した状態で、新しいネットワーク環境へ移行することができました。
■ 接続できたものの、転送速度は55~60MB/s
NASへアクセスできるようになったので、PCからファイルを転送してみました。
ところが最初は55~60MB/s程度しか速度が出ませんでした。
F4-210は1GbE対応なので、最新の2.5GbE対応NASほど高速ではありません。
それでも55~60MB/sという数字は少し遅く感じます。
最初はHDDの速度やNAS側の設定を疑いましたが、原因はPC側のネットワーク接続でした。
PCがWi-Fiと有線LANの両方に接続された状態になっており、想定していた通信経路でNASへアクセスできていませんでした。
■ 設定を見直すと約112MB/sまで改善
PC側のネットワーク設定を見直し、正常に有線LAN経由で通信するようにしたところ、転送速度は大きく改善しました。
最終的には約110~112MB/s前後で安定。
1GbEの理論値は125MB/sなので、実際のファイル転送としてはかなり上限に近い速度です。
F4-210自体は古いNASですが、単純なファイル転送であれば、今でも1GbEをほぼ使い切れることが分かりました。
PCから写真や動画、バックアップデータを保存する程度であれば、速度面では大きな不満はありません。
■ 注意点:iPhoneとの相性はあまり良くない
PCから使う分には大きな問題はありませんが、F4-210を使っていて不便に感じるのがiPhoneとの連携です。
iPhone標準の「ファイル」アプリは互換性に難があり、ファイル操作が思った通りにいかない場面があります。
PCでは正常に使えているのに、iPhone側ではうまく扱えないことがあるため、スマートフォン中心でNASを利用したい人は注意が必要です。
また、TerraMasterには「TNAS mobile」というiPhone向けアプリがありますが、現在は自分の環境では実用的に利用できていません。
そのため、現状のF4-210は基本的に自宅LAN内から使うNASとして運用しています。
外出先からiPhoneでNAS内の写真を確認したり、ファイルを保存したりといった使い方はできていません。
スマートフォン連携や外部アクセスを重視する場合、この部分はF4-210の古さを強く感じるポイントです。
■ 2026年でもF4-210は使える?
実際に再設定してみた感想としては、自宅LAN内のファイルサーバーとして割り切れば、2026年でも十分使えると思います。
PCのバックアップや写真・動画の保存、家庭内でのファイル共有、サブNASとして使うのであれば大きな不満はありません。
実際、ファイル転送速度も約112MB/sまで出ており、1GbE NASとしては十分な速度です。
一方で、スマートフォンとの連携や外出先からのアクセスを重視する場合はおすすめしにくいです。
■ 気になるのは1GbEの限界
今回約112MB/sまで出たことで、F4-210自体のファイル転送性能には満足しています。
ただ、逆に言えば1GbEの限界まで来てしまったとも言えます。
自宅回線はNURO光10Gになり、PCや周辺機器も2.5GbE対応製品が増えているため、今後家庭内ネットワークを高速化していくと、F4-210の1GbEポートが明確なボトルネックになります。
数GB程度のデータを移動するだけなら1GbEでもそれほど困りませんが、大量の動画やバックアップデータを頻繁に移動するようになると、2.5GbE以上のNASが欲しくなるところです。
そのため今後F4-210は、
「高速なメインストレージ」
というより、
「家庭内の保存・バックアップ用NAS」
として使っていくのが一番合っていそうです。
■ まとめ
引っ越しを機にSoftBank AirからNURO光10Gへ変更し、家庭内ネットワークを組み直したことで、TerraMaster F4-210も再設定することになりました。
一番苦労したのはHDDやRAIDではなく、IPアドレスの割り当てとネットワーク設定でした。
ただし、8TB HDD×2台のRAID1や保存データを初期化する必要はなく、そのまま新しい環境へ移行することができました。
さらにPC側のネットワーク設定を見直したところ、最初は55~60MB/s程度だったファイル転送速度も、最終的には約112MB/sまで改善しました。
1GbEのファイルサーバーとして使う分には、2026年でも十分実用的です。
一方で、iPhone標準の「ファイル」アプリとの互換性には難があり、TNAS mobileも現在は自分の環境では実用的に使えていません。
そのため、スマートフォン連携や外部アクセスを重視する人には向いていないと思います。
PCを中心に自宅LAN内で使うならまだ十分。
スマートフォン連携や2.5GbE以上の高速転送まで求めるなら、そろそろ新しいNASへ移行したくなる。
F4-210は、2026年現在ではそんな立ち位置のNASだと感じました。





商品情報
- メーカー
- TerraMaster
- 製品名
- F4-210

コメント (0件)
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみましょう!