レビュー(有名ブランドの生産終了機種/旧機種 かつ 購入2000円以上)

個人的に折り畳み機の中で史上最高傑作なので
全体的にGalaxy Z Fold3と比較しながら進めます
このスマホについて
Huawei Mate Xs2
数少ない山折りの折り畳みスマホで、最後に出たものの一つ。
2022年5月に発売された機種で、同期はZ Fold3、初代Find N、Vivo X Fold初代、Mix Fold 2あたり。
制裁の影響で全く流行りませんでしたが、ハードウェアの完成度はこれらの中で群を抜いてトップといっていいクオリティです。

SOCはスナドラ888 4G
RAM8GB、ストレージ256GBです。
ディスプレイは120Hz駆動対応の7.8インチで、閉じると6.9インチとなります。
カメラは超広角、広角、3倍望遠のトリプルで、RYYBセンサーなので暗所に強いらしいです。
山折りスマホ
だいぶレアな形態なのでいろいろ説明します。
文字通りディスプレイが外側になるよう折りたたむ方式です。
搭載ディスプレイは1枚のみ、有機ELの表示領域を変えることで折り畳み時と展開時を切り替えます。
Huaweiはこれを"Falcon Wing Design"と呼んでいます。カッコよすぎだろ


折り畳み時
前面側がサブディスプレイ(便宜上こう呼びます)
背面側には、折りたたまれたディスプレイとカメラ、リリースボタンがあります。
左側面は曲げたディスプレイがむき出し、右側面に音量と指紋認証兼電源ボタンがあります。
カメラがあるでっぱりの下にUSB-Cがあります。





折ったときのディスプレイはちょうどNote20Ultraと同等で、いわゆるファブレット的サイズ感。
縦横比が非常に優れており、普通のスマホ同様でQWERTYも楽で良いです。

展開

背面のリリースボタンを押すとロックが外れヒンジの機構でここまで開きます。
展開時

あとは手で開いてやれば展開完了。
折りたたんでも開いても右上にパンチホールが来ます。(クソなので後述)
開いた画面は7.8インチ、Fold3と比較して微粒子レベルで大きいです。
実使用面
再購入直後に書いてるので、去年半年の使用経験をもとに語ります。
実際の使い勝手については、まずFold3比で軽く薄いです。
また、サブディスプレイの使い勝手が今まで使った折り畳み機種の中で一番良いです。両端丸まったエッジディスプレイになっていて、大画面なのに持ちやすい。
また、カメラ性能も(現行世代機には及びませんが)割と良いです。

耐久性
弱点のフレキシブル画面を外側にして、画面占有度170%の全身弱点状態、こんなもの一瞬でぶっ壊れると思いますでしょうが、落とさなければどうということはありません。
実際去年に半年ちょっと使った(今回のレビュー機は再購入)のですが、壊れることもなくまぁ大丈夫です。
純正ケースが背面に回り込んだディスプレイと側面部を保護する構造になっているので、それを使うとよいでしょう。Huaweiの純正ケースは安くて品質良いのでおすすめ
なお、落とすと確実に死にます(重要)


HuaweiなのでGoogleのサービスは公式には利用できません。
Google Play開発者サービスがないとGoogle マップ、YouTube、LINE、ポケモンGoなど動きません。
ただ、Next以前のHarmonyOSの中身はAndroid。
少しゴニョニョすればGoogleサービスは入れられます。
しかも今年に入ってから制限が緩和されたようで、ネイティブGMSが入ります。
実用上では他社の中国版と同じところまで来ている印象です。

ただし、ファミペイ等変な不具合が起きて使えないものもあります。なによりすべて自己責任
優れた点
5G非対応や電池持ち、GMS非搭載などの弱点がある一方、最大の魅力は本体構造にあります。
山折りというフォームファクターは変形スマホの中で最も洗練された形態といっていいでしょう。
ディスプレイを無駄に2枚も載せず、余裕のある曲げ半径を確保し、邪魔な突起を設けずにカメラ性能を強化できる。これぞ圧倒的な機能美。
| 機種 | 重量 | 厚み(展開時) | 厚み(折り畳み時・最厚部) |
|---|---|---|---|
| Huawei Mate Xs2 | 255g | 5.4mm | 11.1mm(カメラ突起なし) |
| Galaxy Z Fold3 | 271g | 6.4mm | 16mm |
| OPPO Find N | 275g | 8.0mm | 15.9mm |
| Vivo X Fold | 311g | 6.3mm | 14.6mm |
| Xiaomi Mix Fold 2 | 262g | 5.4mm | 11.2mm |
端末構造の優位性とHuaweiの技術力をいかんなく発揮し、同世代機の中で群を抜いて軽く薄い。またカメラ突起がないのもポイント。(この後の勢力図を予期するスペックのMix Fold 2から目を背けながら)
あとこれは背面フルフラットでないことによる副次的効果ですが、開いたときカメラ部分のバーに指が引っ掛かり落としにくいように感じます。
折り目の目立たなさも特筆すべき点です。感触としては盛り上がった感じで、谷折り機の中でも特に優秀な部類であるFind N 系統と同等の滑らかさです。

また折り畳み部分が中心からずれている上、谷折り機のように折り目部分の盛り上がった保護パーツがなく、中央下からのジェスチャーを引っ掛かりなく行えます。
iPhone Duoでイキッてた林檎信者共見てるか~
開いたときの背面
開いたときの背面にはざらざらしたプラスチックが採用されています。
プラかよと思うかもしれませんが、独特の加工がされており感触がとても良く、皮脂なども気になりにくいです。ビルドクオリティの怪しい激安機種のプラ背面にありがちな「手の熱が伝わらずこもって不快な感覚」も一切ありません。

また当たり前ですが背面にサブディスプレイがないので、開いて使ったあと閉じていざサブディスプレイという時指紋でベッタベタやんけみたいなことがないです。
その他良い点
- スピーカーが片方はメイン側、もう片方はサブ側にあるため、閉じると上下、開くと右上と左下になります。Galaxyと違って、開いたときの音の左右不均等が少なくて良いです。音質はそんなに良くない
- 筆圧感知ペンが使えます。(M-Pen 2s、筆者は試したことないですが)
良くない点
壊れやすそう過ぎて精神衛生上よくない(重要)
画面一枚の弊害
開いても閉じても同じ画面を使う設計なので、どうしても閉じたときサブディスプレイとなる領域の使用時間が多くなります。
有機ELの寿命は発光時間です。つまり同じ画面上で不均一に劣化します。

折り畳んで使う時間が長いと、画像のように右側ばかり劣化します。
また、このディスプレイ自体が比較的焼き付きやすいようです。筆者がこれまで使った2台には、どちらもステータスバーのアイコン焼き付きがありました。
ランチャーが謎仕様でよくない
ホームランチャーがアプリドロワーをなぜか使わせない仕様(昔のiPhoneのようにアイコンが全部ホームに出る)のためホーム画面がごちゃごちゃになります。
筆者はホームはよく使うアプリのみ、ドロワーでその他を整理するので非常に使いにくく感じます。フォルダ機能使えってことでしょうが別機種ではちゃんとドロワー使えるので、意味不明な制限です。
パンチホール
先代のMate Xsにはなかったパンチホールがあります。こいつが問題児です。
パンチホールの下には当然カメラがあるため、フレームを置けません。なので何かが触れた場合、ディスプレイがそこにかかる圧力をすべて受ける構造上の弱点になります。
その弱点に固いものや衝撃、鋭利な物が当たるとどうなるかはお分かりでしょう。

前述のエッジ形状が損傷原因の物の当たりやすさに拍車をかけている部分もあります。
そもそも先代までは、インカメラが必要になれば畳んでサブ側にひっくり返し、メインカメラを使う構造でした。インカメラなんて必要ないし邪魔なだけです。
噂によるとどうやらAndroidのPerformance Class でインカメラが必須要件化されたことが原因で、先代のMate Xs、Mi Mix Fold、Fold2といった全画面折り畳みは滅びました。
個人的に折り畳み機にインカメはいらんので残念です。
あとこれは仕様外で文句は言えませんが、開発者オプションで最小幅を広げると、充電マークとバッテリー表示がパンチホール部にめり込み、一部見えなくなります。個人的に常用するうえでこれは痛い
フィルムが特殊
Galaxyとかの谷折り機は適当なTPUフィルムでよいですが、こいつは特殊なフィルムで交換不可能です。
フィルム自体が偏光機能を備えているように見える特殊なもので、粘着剤もべたべたしています。剥がすとディスプレイを傷めるうえ、粘着剤の除去も困難です。
中国本土では交換サービスがあったようですが、多分もうサ終してるはずです。
SOC性能と5G
SOCはスナドラ888"""""""""「4G」"""""""""""
爆熱なうえ制裁のため5Gが使えないモンキーモデルです。
また性能も今となっては物足りないですが、これに関しては3Dゲームをしなければ一応大丈夫です。
電池もち
SOCの問題でもありますが、電力効率最悪のスナドラ888で4600mAh、かつ開くと画面面積が2倍なので電池もちは全く良くありません。というか本当に終わってます。
実使用ではHMSに加えGMSを裏で走らせるため、体感の持ちはZ Fold3をはるかに下回ります。
経年によるバッテリー劣化もあり普通の使用でも1日厳しいです。
その他良くない点
これまでに言及した弱点です。
- Googleサービス導入も所詮非公式手段、いつ塞がれてもおかしくない
- 同世代機に見劣りするスピーカー音質
総評
GoogleなどHuawei機共通の問題、耐久性、電池もちなど問題は多いです。
しかし、欠点あれど構成要素に一切無駄のない機能美で、折り畳み機の中で最高に美しいスマホだと思います。
折り目がほぼなく、ベゼルが細いのも当時としては唯一無二でした。
ただ、残念なことにこれらの山折り機の優位性は世代を重ねた谷折り機の急速な技術革新により薄れていきました。
| 機種 | 重量 | 厚み(展開時) | 厚み(折り畳み時) |
|---|---|---|---|
| Huawei Mate Xs2 | 255g | 5.4mm | 11.1mm |
| OPPO Find N6 | 225g | 4.2mm | 8.9mm |
| Galaxy Fold8 Ultra | 215g | 4.1mm | 8.9mm |
このように、厚さ軽さの優位は完全に消え、残ったのはフレキシブルOLEDを保護できないという致命的な構造的弱点のみ。
実際、Huaweiの山折り機はこれが最後で、その後は実質サブブランドのHONORから2023年末にファッション方面の機種が一つ出ただけで、3年以上新機種がありません。もう出ることはないでしょう。
よほど好きでない限り、はっきり言って今から買うのはおすすめしません。でも私は好きなので。
買うなら(よほどの物好き向け)
- まず画面不具合の個体は論外です。フィルム剥がれも前述のとおり絶対だめです。
- 実用する場合バッテリーが重要です。iPhoneみたくパーセント表示で状態が見られるので、状態の良い個体を選ぶか、自分で交換するのも手です。
- 日本においては筆者みたく頭のねじが飛んだ人間しか持ってない端末なので、フリマサイトでは十分注意してください。閑魚で状態のいいものを代行購入するのがおすすめです。
- ヒンジの状態が悪いものがあります。筆者の個体もです(全ギレ)
まとめ
誰が何と言おうと美しすぎるので☆5
- あまりにも美しいデザイン
- 薄い
- 開いたとき持ちやすい
- 明確な折り目がなくヒンジ保護部品が出っ張らない構造
- 落としたら一発で死ぬだろこれ
- 折り畳みを生かしたソフトウェア設計が少なくソフト面の作りこみが甘い
- google(現在は問題なしだが)
評価
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商品情報
- メーカー
- Huawei
- 製品名
- Huawei Mate Xs2


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