ブログ日記/その他
自作PC好きの間で密かに話題だった中華魔改造CPU、「Intel Core i9-12900HX(BGA 2 LGA)」


AliExpressの独身の日セールにて、なんと18,858円で購入しました。
ノートPC用のハイエンドCPUをデスクトップ向け(LGA1700互換)に載せ替えた、怪しさ満点のロマンパーツです。
前編では、このCPUを購入してから起動するまでに20時間以上溶かした「導入トラブルの全貌」をお届けしたいと思います!
今回購入した製品・ショップ↑
なぜ買ったのか?
そもそも、このCPUを買う前は次の構成のPCを組んでいました。
構成
- CPU:12400F
- GPU:RX7600
- マザー:MSI PRO B760M-A DDR4 II(12+1+1フェーズ)
- RAM:CFD DDR4 3200 16GB*2
- BIOS Ver:7D99v1C

理由はシンプルに「圧倒的コスパ?とものすごいロマン」です。
- 16コア24スレッド(8P+8E)でダイ構成やL3キャッシュ容量などがデスクトップ版12900Kと同等で、約1.9万円という狂ったコスパ
- 以前使っていたCore i5-12400Fからの大幅なパワーアップを狙ったため(主に競技性の高いゲームで高FPSを出したかったため)
- 変態パーツを自分の手でねじ伏せるロマン
- 自作を組みたくても組めなかった時期にこれで遊んでいる方の動画を拝見し、その姿がとても楽しそうで、これで組むことが一つの目標になった
「いつかこの魔改造CPUで組む」ことを見越して、事前に電源フェーズ数の多いMSIマザーを選んでPCを組んでいました。
【最大の罠】画面が映らない…原因特定までに合計20時間以上を溶かした話

パーツを組み込み、ワクワクしながら電源ボタンを押下
……しかし、画面には何も映りません。ファンが回るだけ。
EZ Debug LEDはDRAMとCPUの表示を行ったり来たり
ここから、丸1日近くを費やす地獄のトラブルシューティングが始まりました。
最初は「CPUの文鎮化」を疑いまくりました
相手は、アリエクで買った正体の分からない魔改造CPUです。
当然、真っ先に頭をよぎるのはネガティブな予想ばかり。
「初期不良でコアが死んでいるのでは?」
「BIOSのバージョンが対応していない?」
「メモリの相性問題?」
「そもそも輸送中に壊れた文鎮を掴まされたか…?」
BIOSのアップデート、最小構成での起動テスト、CMOSクリア、メモリの1枚挿しやスロット変更など、考えられる対策を何十回と繰り返しました。
真犯人は「2階建て基板のリテンション」だった
あらゆるパーツを疑った末、ソケットの状態を確認するためCPUを取り外しました。
異常がないことを確認して再装着すると、EZ Debug LEDの挙動が変わったのです!
これまではDRAMとCPUが点灯し続けていましたが、再装着後は数回の点灯後に、すべて消えるようになったのです!(私はこの際、CPUとDRAMのチェックは通過し、次の処理に移れていないのでは?と推測していました)
これまでいろいろなパーツを変更してもEZ Debug LEDの挙動は一度も変わらなかったため、これが原因ではないかという一縷の望みが見えたのです。
ようやく辿り着いた真犯人は、「クーラーのネジの締め加減」でした。
このCPUは、本来ノートPC用のダイを変換基板と特製ヒートスプレッダで挟んだ「2階建て構造」になっています。
これが意味することは…つまり
- 正規のリテンション(高さ・トルク管理)が一切通用しない
- 締めすぎ → 基板やソケットピンが歪んで起動不可
- 緩すぎ → ピンの接触不良を起こして起動不可
「まさかネジの締め付け圧だけで起動しないなんて…」と自作PC初心者の私が気づいた時には、すでに途方もない時間を溶かしていました。
そこから少しずつ対角線上にネジを回し、電源を入れては確認する作業を延々とループ。
奇跡的に認識できるトルク加減を手探りで見つけ出し、ついにBIOS画面を拝むことができました。

苦闘の末に安定稼働……しかし自作欲が暴走する

MSI環境で無事に起動してからは拍子抜けするほど素直でした。室温20℃、240mm簡易水冷、HWiNFOで消費電力210Wという条件で、全Pコアで5.0GHzを維持し、Cinebench R23のマルチコア測定も完走。マルチコアスコアも23000点を超え、ひとまず安定稼働に成功しました!


「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」
……で終わっておけば平和だったのですが、ここで自作er特有の悪い癖が発動します。
「なんかOptaneメモリ使いてえなぁ…M.2スロットあきないやん」とか
「もっと冷やしたい」「もっとゴツいパーツで組みたい」「どうせ9070XTに交換したんならPCIe 5.0だよなぁ」という自作欲が抑えきれなくなってしまったのです。


そして「第2形態」へ…二度目の地獄へ突入
気づけば、手元にはマザーとクーラーが生えていました。


- 新マザーボード:ASUS TUF GAMING Z690-PLUS D4
- 新CPUクーラー:ASUS ROG RYUJIN III 360 ARGB Extreme
「パーツをグレードアップすればもっと快適になるはず!」
そう意気込んで換装した筆者を待ち受けていたのは、「再び繰り返されるリテンション地獄」と、「高級マザーならではの予想外の壁」でした……。
後編へつづく!
無事に動いたと思ったら、自ら進んで二度目の地獄へ突入してしまった魔改造PC。
次回【後編】では、以下の内容をお届けします!
- 1年間ゲームや作業で酷使してわかった、リアルな耐久性・安定性
- MSI vs TUF:マザーによる相性とOCについて
- ぶっちゃけ1.9万円の魔改造CPUは「買い」なのか?
お楽しみに!
まとめ
休日と寿命をすり減らしたい方におススメです!
コスパで考えるなら☆5なのですがどう考えても大変なので☆1です!!
因みに合計20時間には後編の作業も含まれます。
- 寿命をすり減らしながら遊べる
- 寿命をすり減らす
評価
商品情報
- メーカー
- www.10729.com
- 製品名
- Q015_12900HX
- 購入価格
- ¥18,858
後半も期待しています♪